膝を動かすと引っかかる感じがしたり、音がするなどの違和感がある場合はタナ障害と呼ばれる怪我かもしれません。膝は痛みが出ると日常生活も大変になるので早期発見して治していきましょう。
ランニングだけでなく、スポーツ全般で起こしやすい膝のケガとしてタナ障害と呼ばれるものがあります。
膝の曲げ伸ばしで引っかかり感があったり、音がする、または痛むなどがあるときは注意が必要です。
目次
タナ障害の症状や原因とは?
まず、タナ障害のタナとは膝の関節のなかにあるヒダで仕切られた壁があり、そこが棚のような形になっていることからタナと呼ばれています。
つまりこのタナ部分に障害がおこることが原因で起きるケガだということになります。
タナ障害の症状として、
- 膝を屈伸させると引っかかるような感じがする
- 膝を屈伸させるとクリック音のような小さな音がする
- 膝を曲げると強い痛みが出る
- 膝のお皿周辺が腫れているような気がする
これらが代表的な症状です。
タナ障害の原因としては、ランニングのように膝を酷使したり、サッカーや野球などの膝下への打撲が多いスポーツに多いのが特徴です。
つまり膝の疲労や衝撃などが原因で起こる怪我ということになります。
タナ障害の治し方と予防方法
タナ障害になってしまった場合の治療方法について紹介します。
基本的に歩けないほどの痛みがある場合を除いて軽傷であることがほとんどですので、ランニングの頻度や回数を減らしたり、運動した後にアイシングをすることが大事です。
タナ障害は膝の炎症が原因なので完全に休息させることが難しく、立っているだけでも体重がかかって負担になるので完治させるとなると1か月以上は様子を見た方がいいです。
病院に通院する場合でも炎症をおさえる薬や痛み止め、湿布が処方されることが多いでしょう。
しかし重症化している場合には手術などもする場合があるようです。
予防方法としては膝のストレッチと体重の減量です。
膝のストレッチはやりすぎると逆に痛みがでることもあるため注意してください。
また膝には体重がかなり乗るので体重を少しでも減量できれば負担も軽くなるため、トレーニングの他に食事を調整してみるのもおすすめです。
まとめ
ランニングでのケガで膝に関係するものが多いのですが、タナ障害のように引っかかる気がする、腫れている気がする、音がしている気がするなどのいつもと違う違和感から早期発見できる怪我です。
ランニング中に違和感を感じたときにそのまま走り続けるか、引き返すかでタナ障害のように痛みが強くなる重症化になる可能性もあります。
せっかくの運動なのにもったいないと思うかもしれませんが怪我をすると長期間休む必要も出るため気になる症状があれば早めに対処してくださいね。